よろず会計コンサルティングは、“会計”が、厳しい企業競争社会を生き抜く経営者の皆様の強力な『武器』
となるよう、お手伝いします。会社を取り巻く様々な問題に対する解決策は、すでに経営者の皆様自身の
頭の中に存在します。私たちは“会計”というツールを用いて、その答えを導き出すきっかけをお作りします。

「どんぶり勘定」vs.「管理会計」

「どんぶり勘定」とは、昔の職人さん達が腹掛けの前に付いた大きな物入れ(これを「どんぶり」と呼んでたらしい)にお金を入れて無造作に出し入れしていたことから転じて、細かく計算などをしないで、おおまかに金の出し入れをすることをいいます。

その「どんぶり勘定」と対極にあるのが「管理会計」です。
ごく単純に言うと、「管理会計」は、職人さんのどんぶり(腹掛けの前の大きな物入れ)の中をあらかじめいくつかの小さな袋に分けて、お客さんごとにお金の出し入れをする袋を決めておくものです。
例えば、Aというお客さんからいただいた売上代金はAという小袋に入れ、Aというお客さんに販売した商品の仕入代金も同じようにAという小袋から出すのです。
これによって、Aというお客さんに対する儲けはAという小袋の中を覗けば、Bというお客さんに対する儲けはBという小袋を覗けば、一目瞭然となるのです。
そうすると、他の小袋に比べてAという小袋にあまりお金が残っていなければ、「販売単価を少し上げてもらえるようにAさんへ交渉しよう」とか、「Aさん向け商品の仕入代金を少し負けてもらえるように仕入業者に頼んでみよう」とか、取るべき対応策がおのずと浮かび上がってくるようになります。

上の例ではどんぶりの中をお客さんごとの小袋に分けましたが、お客さんに限らず、商品や部門、お店、販売エリアなど、好きなように小袋を分ければいいのです。

商品ごとに分けるのであれば、①という小袋に商品①を販売した売上代金を入れ、商品①を作るのにかかった費用を①という小袋から支払えばいいのです。